社外品ゴムクローラと純正品の違い インタビュー Vol.1 

社外品ゴムクローラと純正品の違い インタビュー Vol.1 

社外品ゴムクローラと純正品について、実際に農家さんに伺ってみました。

株式会社櫻井農場 代表取締役 櫻井 利光さん

宮城県登米市で米やキャベツなどを中心に数種類の作物を栽培する若き専業農家。

Q1. コンバインの足回り、ゴムクローラはどれくらいの使用期間で交換しますか?また交換のタイミングなどあれば教えてください。

A1. 交換の時期は使用状況によって異なるので一概には言えませんが、コンバインであればシーズン後やシーズン前の点検で亀裂が見つかったり、芯金部のゴムが割れて外れる可能性が出てきたら交換します。
これまでゴムクローラは大変高価で「もう少し使えるだろう…」と交換を先延ばしにすることがありました。しかし天気とにらめっこしながら行う稲刈り作業中に、故障で数日間使えないとなれば作業予定が大きく狂ってしまいます。
また最悪の場合、圃場内でゴムクローラが切れて自走できなくなれば、修理の手間だけではなく厄介な引き上げ作業まで待っています。結局のところ、早め早めの点検整備が一番手間もコストも抑えられるということなのです。

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Q2. 純正品と社外品のゴムクローラ、どちらをお使いでしょうか?その理由も教えて下さい。

A2. 現在は純正品ではなく社外品のゴムクローラを使用しています。以前純正品での見積もりを取ったらあまりの高さにびっくり。ゴムクローラの交換を検討するような機体は、長時間使用し他の箇所にもガタが来ているケースが少なくありません。
ゴムクローラの交換にこれだけコストがかかるなら…と新車への買い替えも検討するほどでした。しかし社外品のゴムクローラがあるということを聞き、調べてみると今度は安さにびっくり!純正品と社外品でここまで価格が違うのでとても驚きました。

 

Q3. 純正品と比較して社外品ゴムクローラの品質はどうですか?

A3. 「安かろう、悪かろう」という言葉があるくらいなので、純正品と比べ安価な社外品には正直言って半信半疑な部分もありました。しかし使用してみるとそんな疑念はどこへやら。これまで使用していたものとの違いは特に感じられませんでした。初めて社外品を使用する方でも、保証の付いた製品であれば安心して試すことが出来るのではないでしょうか。

 

Q4. ゴムクローラはどうやって探しますか?

A4. これまでは取引のある農機メーカーや整備工場に依頼して探してもらったり、見積もりをお願いしたりしていました。しかし最近はネット販売のサイトも充実してきたのでこちらも必ずチェックしますね。自宅にいながらもいろいろ見比べながらじっくり検討できるのがいいですね。

 

Q5. ゴムクローラに求めることやゴムクローラを購入する決め手は、何でしょうか?

A5. 耐久性などの品質はもちろんですが、営農コストが増大している昨今、こう言ったパーツの価格もシビアに検討しなければなりません。また、どうしても緊急的に交換が必要になるケースも多いので対応の早さもポイントになります。
インターネット販売に限った話ではないですが、初めて使用する販売会社やメーカーの場合は保証についても気になるところですね。

 

Q6. ゴムクローラはどうやって交換されますか?

A6. 以前はメーカーに依頼していましたが、ジャッキなど最低限の工具があればさほど難しい作業ではないので、今は自社で交換作業を行っています。
稲刈りの時期などになれば農機メーカーも当然繁忙期で、すぐに対応してもらえるとは限りません。もし可能であればですが、自分で整備ができるようになれば計画通り作業を進める上で大きなメリットとなるでしょう。

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