トラクタータイヤは、目立たなくても作業の効率・安全性に直結する重要なパーツです。
「まだ使えそう」と思っていたタイヤが、実は限界を迎えていた…なんてことも。

今回は、トラクタータイヤの寿命の目安と、交換時期を見極めるポイントについて解説します。

1. タイヤの寿命は何年?どれくらい持つの?

トラクタータイヤの寿命は、使用環境や管理状態によって変わりますが、おおよその目安は以下の通りです。

タイヤ種類 使用年数の目安 備考
ラグタイヤ 約5〜8年 使用頻度が高いと短くなる
ターフタイヤ 約6〜10年 摩耗が緩やか
インダストリアル 約5〜7年 アスファルトで摩耗早め
フロートタイヤ 約8〜12年 使用条件による差が大きい

2.交換時期のサイン5選

タイヤは「見た目」でかなりの情報が読み取れます。以下のような症状があれば要注意です。

✅ 1. トレッド(溝)が減ってきた

ラグが丸くなり、グリップ力が低下

深さが新品の50%以下になると性能に影響

✅ 2. サイドウォールにヒビ割れ

ゴムの劣化により側面がカサつき、細かいヒビが入る

特にチューブレスタイヤではバーストの原因に

✅ 3. タイヤ全体が硬くなっている

ゴムが硬化すると振動や滑りが増え、作業効率も悪化

✅ 4. 偏摩耗や異常摩耗が見られる

空気圧不足・軸ズレなどが原因

一部が異常に減っている場合はすぐ点検!

✅ 5. 製造年から6年以上経過している

タイヤの側面に「製造年月」が刻印されている(例:4421 → 2021年の44週)

3.使用状況によって寿命が短くなるケース

以下のような使い方・環境では、タイヤの劣化が早まります。

条件 影響
アスファルト走行が多い 溝の摩耗が早い
直射日光・雨ざらし保管 ゴムの劣化・ひび割れが進行
空気圧管理をしていない 偏摩耗・バーストのリスク増加
泥や薬剤が付着したまま放置 腐食・タイヤの材質劣化

✅ 保管時は:タイヤカバー・屋根付き・日陰・乾燥・直置きNG(パレットなどで保管)

4.タイヤ交換の際はココも要チェック!

ホイールのサビや腐食

バルブの劣化(エア漏れ)

前後輪のサイズバランス(4WDでは特に重要)

※特にホイールの内側はサビやすいので、タイヤ交換時に一緒に点検を!

まとめ|定期チェックで安全・快適な作業を!

チェック項目 理由
溝の深さ グリップ力を確保するため
ヒビや変形の有無 バースト・事故の防止
製造年の確認 経年劣化による安全性の低下防止
空気圧の管理 偏摩耗・走行効率低下の防止

トラクタータイヤは、「乗れてるから大丈夫」ではなく、“安全に作業できる状態か”が大事です。

ぜひこの機会に愛用のタイヤの点検してみてください!